介護現場の人手不足の原因とは?

人手不足の介護業界

介護の現場は今、慢性的な人手不足にあり、多くの事業所がぎりぎりの人員で業務を回さざるを得ない事態に置かれています。 そのため夜勤など人手が欲しい時間帯でも1人で仕事をしなくてはならなくなり、個人の負担が大きくなって離職し、ますます人手が無くなるという悪循環に陥っているのです。

高齢者の数は今後も増え続ける

2025年には戦後もっとも人口の多かった団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、反面15歳〜64歳の生産年齢人口が激減して、国民の5人に1人が75歳以上という未曽有の「超・超高齢化社会」が到来するのです。 介護者の数が確保できないと世の中が成り立たなくなるところまで日本は追い込まれているのです。

人手不足は何が原因?

一般的に賃金の安さが課題として挙げられます。介護福祉士の平均月収は15万円〜27万円程度と試算されています。 2級ヘルパーなどになると更に低くなっています。 このため、結婚出産を経験して家族が増えると現状の賃金では生活がして行けなくなるため、離職してしまうケースが多いのです。

低賃金問題は介護従事者減少の一番の原因ではない

実は低賃金よりも施設内でのチームワークの悪さが離職を加速させる要因になっているのです。 介護の現場は大勢の人間が仕事を分担しつつ、お互いをカバーし合って業務をこなさなくてはなりません。ある介護士はおむつ交換を担当、別の介護士がシーツ交換を担当しているとします。 おむつは当て方がしっかりしていないと尿漏れや便漏れを招き、当然衣服やシーツが汚れますね。 つまり先におむつを交換した人間のミスによって次に仕事をする介護士の手間が増えてしまうのです。 こうしたことは介護施設ではよくあることですが、ただでさえやる事の多い現場で自分以外の人間のせいで仕事が増えたらどうでしょうか。 当然イライラの矛先が先に仕事をした介護士に向かいます。 このように、介護現場というのは非常に殺伐として人間関係のトラブルが起きやすいものなのです。 おむつ交換のミスなどは新人の介護士がよく起こします。 それに対して先輩の介護士が不フォローするのではなく、叱責したり苛立ちをぶつけてしまうと、若い介護職員は介護の仕事にストレスしか感じられずにマイナス感情が高まります。 また高齢者との人間関係づくりの難しさも介護を困難にさせています。 年齢を重ねると意思の疎通は徐々に難しくなっていきます。 特に認知症高齢者の場合はコミュニケーションを取る事が本当に大変なのです。 仕事自体が大変でも仲間同士でかばい合えれば乗り越えられます。 介護現場の人手不足の影には、人間関係の質の悪さという大きな問題が隠れているのです。


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