ダウンケットの使い方は意外と知られていない

ダウンケットが活躍する季節

春も4月から5月頃になると、どんな掛け寝具を使ってよいか難しい季節になります。 毛布や羽毛布団では暑いし、タオルケットやガーゼケットでは寒いものです。 ちょうどよい掛け寝具が分からないという人も多いと思いますが、そんな人におすすめなのがダウンケットです。 ダウンケット自体あまり知られていないので、いつ使うべきか、ダウンケットの使い方が分からないという人も意外といます。 ダウンケットが活躍する季節は、春や初秋です。 この季節はダウンケットを使うと暑すぎず寒すぎず、さらっと爽やかな眠りにつけるでしょう。

そもそもダウンケットとは

ダウンケットはいわばグースやダックといった羽毛を詰めた肌掛け布団のことです。 肌掛け布団ですから、一般的な羽毛布団ほど羽毛が詰まっていません。 グースダウンを使っているダウンケットやダックダウンを使っているダウンケットもあります。 大体羽毛が200グラムから500グラムの間ぐらい詰められているものが多いと思います。 羽毛布団や合掛け布団のようにマチがなく、たたきキルトといって表地と裏地がダイレクトに縫い合わされているわけです。 羽毛布団や合掛け布団ほど保温力が重視されませんから、熱が逃げやすいたたきキルトでも問題ないのでしょう。 羽毛布団なんて暑いんじゃない?と思われるかもしれませんが、これが本当に快適な寝心地なのです。 春から秋先は昼間気温が高くても、夜間になると結構冷え込んで体調を崩しやすい季節でもあります。 この時期に、ダウンケットは本当にちょうどよい保温力ですし、初夏やエアコンの効いた部屋では夏場も使えるでしょう。 ダウンケットは夏でも使える羽毛布団なんです。 また、冬場はお使いの冬掛けではまだ寒いという場合、1枚足したいというときにもダウンケットは活躍します。

グースとダックはどっちを選ぶ?

なおダウンケットにもグースダウンとダックダウンがあります。 もちろんグースダウンの方がダウンボールが大きく、吸放湿性に優れていますから、爽やかで快適な寝心地です。 また一般的には臭いの発生もグースの方が少ないといわれています。 特に高温多湿の日本ではダックとグースの違いを実感しやすいのではないでしょうか。 日本が羽毛大国といわれるほど、羽毛布団を使っている人が多いのは気候の影響かもしれません。 ただダックダウンを選ぶメリットもあります。 それはダックダウンの方がお値段が安いことと、水洗いの洗濯にも向いているということです。 洗濯不要の羽毛布団とはいえ、汗をかきやすく湿気の多い季節はダウンケットを洗いたいと考える人は多いでしょう。 最近は洗えるダウンケットも増えてきていますが、ウォッシャブルのダウンケットはダックダウンであることが多いです。 これはダックダウンの方がグースダウンに比べ、構造が複雑でないため、水が切れやすく速乾性に優れるためでしょう。 グースダウンの方が快適な寝心地ではありますが、ダックダウンでも十分快眠できると思いますよ。

ダウン率は70%以上

またダウンケットを選ぶ際はダウン率にもこだわりたいものです。 ダウン率が上がるほど値段も高くなりますが、せめてダウン率は70%以上は欲しいものです。 安いダウンケットなどはダウン率50%というものもありますが、羽根布団とほぼ変わりません。 欧州産の羽毛を使っているのに安いと思ったら、ダウン率が50%だったとガックリした経験があります。 ダウン率50%だと羽毛っぽさがほとんど感じられないのは私だけでしょうか。 こちらのダウンケットはホワイトダックを使っていてダウン率は70%、しかもウォッシャブルなのでおすすめです。 このスペックでこのお値段は中々ないと思いますよ。

人工羽毛のダウンケットもおすすめ

また天然羽毛が苦手という人のために、人工羽毛を使用したダウンケットもあります。 人工羽毛なのでダウンケットといってよいかわかりませんが、天然羽毛の構造を真似て作られたポリエステルの肌掛け布団(ケット)です。 特に有名なのが、ダウンジャケットなどに使われるプリマロフトというブランドの人工羽毛ですね。 アウトドアが好きな人などはプリマロフトをご存じの人は多いかもしれませんね。 羽毛アレルギーという人はもちろん、ジャブジャブ洗濯したいという人には、撥水性があって水に強いプリマロフトのダウンケットもおすすめです。 フェザーのような固い繊維は入っていないため、ダウン率の低いダウンケットよりも羽毛布団っぽさはあるかもしれませんね。

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